令和6年冬

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一月十六日の宗家三世川瀬順輔師の米寿祝賀会にあたり、膨大な準備作業、本番進行を終え、漸く事後の片付けが済みホッとしたところで、本稿の更新を忘れていたことに気が付きました。原稿はほぼ出来ていたのですが、アップするのを忘れ放置状態となっておりました。反省しながら、綴ります。昨年秋に皇居東御苑三の丸尚藏館が完成し、皇室所蔵の国宝級の宝物が展示されましたので、行って来ました。お目当ては勿論「伊藤若冲の動植綵絵」で、出展された四点をたっぷりと堪能しました。「蒙古襲来の図」では、船でやってきた徒歩軽装備の蒙古軍を騎馬重装備の倭軍が打ち破る様子が描かれており、勝因を改めて納得いたしました。しかしながら、次の展示室ではその数倍の感動を覚えたのです。今上陛下のご即位の際、正殿の儀でお召しになった束帯が展示されており、初めて間近で見る事が出来たのですが、なんとその生地の模様は「竹と桐」の柄の「上に鳳凰、下に麒麟」の繰り返しパターンでした。「竹=尺八」と「桐=琴」、「尺八=鳳凰」と「琴=麒麟」。日本芸能の歴史と伝統、そして奥深さに深く心を打たれたのでした。稲輔

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