令和八年春爛漫

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50年近く疑問に思い続けてきたことが、尺八の縁で氷解することになり、目下感無量である。といっても他愛もない話であるが、社会人となって最初の仕事は、北海道室蘭市にある工場の労務担当(勤労)であった。労働組合幹部との宴席に手伝いに出ていたが、まだカラオケがそれほど普及しておらず、皆さんマイクを握ってアカペラで歌い、歌声喫茶のような雰囲気が満ちていた。書記長が「♬おいらはなァ~、昔ながらの炭鉱夫、身上はツルハシ一本さ、でかいこの世の炭鉱を、掘ってェ~掘ってまた掘って、いつになったら幸せを、エ~掘り当てるネ」と歌い始め、私はてっきり北海道労働組合の労働歌だとばかり思いこんだ。ところが次に歌ったのが委員長で「♬加茂の河原に千鳥が騒ぐ、またも血の雨涙雨、武士という名に命をかけて、新選組は今日も行く」。なんと「ああ、新選組」、これは体制側の唄ではないか?しかし、皆さん上機嫌で「チ~タカ、チ~タッタ」と官軍のお囃子を入れて盛り上がっている。何故だ、何故この二曲が労働組合の宴席で同時に歌われるのか、疑問のままいつしか時は流れて行った。さて、時は今、夏の稽古合宿を宮城県多賀城市で行うことになり、箸休めの曲として民謡系のご当地ソングが何かないかと三橋美智也の楽曲を探していたところ、なんと「俺ら炭鉱夫」と「ああ新選組」が並んでいるではないか。「な~んだ、あの時皆さんは労働歌ではなく、三橋美智也の歌謡曲を歌っていたんだ」と拍子抜けするような昔日譚でした。稲輔






稲輔

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