№45 尺八は健康器具である。 <神奈川県支部 家後 初輔>

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8月30日(日)の暑いさなかでしたが、宗家をお招きし、横浜市栄公会堂において神奈川県支部本曲勉強会が会員18名参加のもと開催いたしました。

1部の講習会では、宗家川瀬順輔先生に講師をお願いし、「尺八の吹き方の基本(その12)」として、「本曲とは?」と題し、「打替虚霊」と「鈴慕流し」を教材にご指導いただきました。

「尺八は気の上下移動であり、レゝゝのような連打音は、気を上に上げていくが、ル打ちは気を丹田におさめる吹き方である」とのお話は、普段何気なく吹いている音も、意識して吹くことにより表現が違ってくることを教えていただきました。

昨年の「尺八は気を相手に伝えること(演技)であり、一音一音心を籠めた音が良い」というお話と、相通ずるところがあり、有意義な講習会となりました。

2部の音出しタイムは、連管で演奏する会員同士の意思疎通を図ることと、「一人で一行吹き」の演奏割り振りとが出来る時間を設けたものです。

3部は、和室に移り本曲演奏勉強会です。単管が7曲、連管が6曲の計13曲の勉強会となりました。

連管は神奈川県支部恒例の一人一行吹きが行われ、単管の気分に挑戦しました。演奏する人は、宗家の前で吹く緊張感に堪え、懸命に演奏し良い勉強会となりました。

今年は、「雲井獅子」が5曲演奏され、それぞれが違った演奏で、これもまた良い勉強となりました。

宗家から「総体にテンポが早すぎる。ゆっくりと気を移動させて」と講評を頂きました。

勉強会後の懇親会は、師範になられた会員の紹介、会員各自の近況報告(決意表明)、健康法等々色々な話に花が咲きましたが、宗家から「尺八は健康器具であり、息を吸うことの大切さを感じて」との話に皆が納得、和気あいあいのうちにお開きとしました。

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